拍手お礼SSS。
@おでこ@
てとてとてと・・・・。
床に置かれたパソコンに向かう私の後ろで、
ライトはリビングの中を行ったり来たりしながら歩いている。
どうやらリビングにあるいろいろな物が気になるらしい。
「何かほしいものでもありますか?」
とりあえず一段楽したのでパソコンの電源を切り、
私はキッチンをうろうろしているライトに近寄りながら声をかけた。
可愛い耳がぴんと立って、
ライトはぱちぱちと瞬きしながら冷凍庫を開けて覗き込む。
ひんやりとした冷気に驚いたのか、
びくっと体を震わせて思い切り冷凍庫のドアを閉める。
「った・・・」
あまりに力いっぱいドアを閉めたのか、
ドアがいきおいを保ったまま跳ね返ってきてライトのおでこに直撃した。
「ライト!」
痛そうに額を擦るライトが心配で、
私は打ちつけた箇所をみようとライトの顔を両手で覆おうとした。
「・・・・っ!!」
私の手がライトの頬に触れる直前、
ライトは怒られると勘違いしたのか、ぎゅっと目を瞑って顔を背けた。
「ライト。」
私はふるふると震える月をぎゅっと抱きしめて、
怖がらせないように、優しく背中を擦りながら名前を呼び続ける。
しだいに震えが収まって、
ライトも安心したのか耳を垂れ下げながら私の背に手を回してきた。
控えめにシャツを握る小さな手が、
背中に伝わる月の微温が酷く温かくて私はきつく、ライトを抱きしめる。
「おでこ、見せて下さい?」
「・・・・うん・・・・・」
落ち着いたライトにそういうと、
ライトも少しずつ、私の方へ顔を上げてくれた。
額の真ん中がほんのちょっとだけ赤くなって、
私は痛々しいその箇所を指先でゆっくりと撫でてやった。
「痛いですか?」
「ちょっと・・・・ぴりぴりする。」
「冷やしておきましょう。痛みが和らぎます。」
私はそういいながら、キッチンにあったタオルを水で濡らして、
ペタッと床に座り込んだ月の額に当ててやる。
「・・・つめたっ・・」
ライトはぴくんと驚いて、
額に当てられた濡れたタオルを持つ私の手に触れてくる。
私も驚いて、ゆらゆらと揺れる綺麗な瞳を覗き込んだ。
「ごめんね。お仕事の邪魔して。」
心が、こんなにも温かくなったことがあっただろうか?
誤差ひとつない、優しくて温かい言葉。
愛しさが膨らんで、私は額のタオルを退かして、
赤みが引いたその部分に、軽くついばむようなキスをした。
「いたいのいたいの飛んでいけー。」
それから何度も、キスをした。
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